ビースティ・ボーイズのアドロック、ビースティーズ後の活動を語る

ビースティ・ボーイズのアドロック、ビースティーズ後の活動を語る

ビースティ・ボーイズのアドロックことアダム・ホロヴィッツは2012年のMCAことアダム・ヤウクの他界以降、さまざまな活動に携わっているが、執筆を進めているビースティーズの回想記についてはまだまだ時間がかかりそうだと語っている。

アダムは3月にアメリカで公開となるノア・バームバック監督の新作『While We’re Young』に出演したほか、フィル・アロッコ監督の新作映画『The Truth about Lies』やドキュメンタリー作品のスコアなども手がけていて、ほかにはコメディアンのブリジット・エヴェレットのバンドのメンバーやカンボジア・サンドイッチ店ナム・パンとのチャリティ用サンドイッチのメニューの考案なども行っているとローリング・ストーン誌が伝えているが、今年中の出版が見込まれていたビースティーズの回想記についてはとうていまだ刊行は無理だと次のように語っている。

「まるで出版できるような状態にはないから。2017年までは無理じゃないのかな。というと、訴訟を起こされるかもしれないけど、現実的な話はそういうことだよ」

ただ、実際の執筆は続けていると次のように説明している。

「俺がある程度書いたとしたら、それをマイク(・D)に送って、マイクがそれからある程度書いて俺に送ってくるんだ。その間、お互いに書いたものについてコメントしつつ、いろいろあれは違うこれは違うって話し合いをするんだよ。気持ち的なことよりもね、とにかく思い出すのが大変なんだよ。でも、やってて楽しいよ。俺はいろいろと楽しかったことを思い出すようにしてるんだ。なんかうんざりしたこととかじゃなくてね。かなり変な本になると思うけどな。(出版元のスピーゲル・アンド・グラウからは)いくらでも好きなようにやっていいと裁量を任されてるんだよ」

なお、来年はデビュー盤『ライセンスト・トゥ・イル』のリリース30周年にあたるが、作品を記念した再発などは予定していないのかという問いには「25周年の方がまだ記念にふさわしいと思うんだけど、その時でさえ気づかなかったくらいだからな」と答えていて、「30周年記念ってなんか間抜けだよね。50周年になったらなんかやってもいいけど」と説明している。

また、映画のスコアを手がけるようになってきたことを「将来的にはちゃんとお金を貰える仕事をやらせてもらえると嬉しいんだけどね。今はもっと友達とかから『こういうことってやってもらえない?』っていう内容の仕事でしかないから」と語っている。

「そこが大きな課題なんだよ。つまり、『いきなり前の生活がそっくりそのまま消えちゃった後で、なにをやればいいっていうんだ?』っていうもんなんだよ。それを自分で解決しなきゃならないんだよね。いつかちゃんとそれができるようになるのかどうかもわからないよ。バンドでベースを担当してライヴをやるのも楽しいけど、それは裏方としての活動だからね。俺はこれまでずっと誰かにやることを考えてもらってきたようなものなんだ。自分で計画とかはなにも立ててこなかったから、ある時点からは自分でもそういうことをやらなきゃならないのかもしれないね」
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