ビヨンセ、性差別はなくなり平等になったという神話に加担してはいけないと語る
2014.01.14 21:45
新作『ビヨンセ』を先月電撃リリースして業界を震撼させたビヨンセだが、これまで女性を鼓舞したり応援したりする楽曲を多く手がけてきていることでも知られている。今回ビヨンセはジャーナリストのマリア・シュライヴァーが女性の地位向上のために女性が置かれている様々な現場の状況や意見をまとめて報告する『ザ・シュライヴァー・レポート』にエッセイを寄稿し、「わたしたちは、性差はもはやなくなり平等となったという神話に加担するのをやめなければならない」と呼びかけている。ビヨンセのほかに今回のレポートには、ヒラリー・クリントン元国務長官、女優のエヴァ・ロンゴリア、NBAのスター選手のレブロン・ジェームズらが寄稿している。
ビヨンセは現在、仕事を持っている女性は同じような男性と比較して77パーセントの収入しか得ていないことを指摘し、真の平等実現のために男性も関わっていかなければならないと訴えている。
「男性の方から、自身の妻や娘や母や姉妹らが性差のせいではなく資格に応じてより多くの収入を得られるべきだと声を上げていかなければならないのです」
「男の子たちには平等と敬意をしっかり教えなければなりません。いずれ大人になった時に性差のない平等性が自然な成り立ちだと思えるようにです。そして女の子たちには、人間の手に届くところまでなら、いくらでも高望みをしてもいいということを教えなければならないのです」
自らのことを「現代のフェミニスト」とも呼んでいるビヨンセは、これまでも同性婚や自警団員に丸腰の17歳の少年が射殺されたフロリダ州黒人少年銃殺事件、オバマ大統領の再選などについて積極的に発言してきている。また、昨年行った世界ツアーについても、自身をあえて「カーター夫人」と言い表して「ミセス・カーター・ツアー」と名付けていた。