ブラック・フラッグ、新ヴォーカルにマイク・ヴァレイを正式に迎えたことを明かす

ブラック・フラッグ、新ヴォーカルにマイク・ヴァレイを正式に迎えたことを明かす

昨年11月にオーストラリア・ツアー中にヴォーカルのロン・レイズをクビにしたブラック・フラッグだが、この時ロンに追放を言い渡したマイク・ヴァレイは正式に新ヴォーカルに迎えられたことを明らかにしている。

ブラック・フラッグは1986年にいったん解散しているが、昨年オリジナル・ギタリストのグレッグ・ギンと2代目ヴォーカリストのロンとで再結成も果たし、新作『ホワット・ザ…』も制作していた。しかし、オーストラリア・ツアー中、ロンは突然、追放をライヴ中に言い渡されることになり、ライヴの途中で姿を現わしたマイク・ヴァレイに「おめーはおしまいだから。パーティは終わったんだからさっさと消えろよ。もう終わったんだよ」と言い渡されたとロンはその後明らかにしている。ロンのこの脱退劇は新作が12月にリリースされる直前に起きたことだった。

プロ・ボーダーとしても知られ、ブラッグ・フラッグには03年のチャリティ用の再結成でヴォーカルとしても参加していたマイク・ヴァレイは昨年の再結成がグレッグにとっては不本意なものだったと『ローリング・ストーン』誌に説明していて、グレッグは新しい音楽に専念したがっていたのに対して、ロンがあくまでも過去の作品を演奏したがっていたところに問題があったと語っている。

また、新作のマンガ的なジャケット・アートもロンの案によるもので、グレッグもそのことを見過ごしてしまったことを後悔しているとか。その後、ツアーでロンはグレッグとの不仲から、不満を露わにし敵対的になり、バンドをやめるとも公言し始めたことから、マイクはロンがライヴ中に脱退するようなことを起こさないように自分の方から引きずりおろしたと脱退劇を説明している。グレッグとマイクは昨年の失敗を教訓としたいと次のように語っている。

「基本的に俺たちは2013年にバンドが頓挫したのはロンとグレッグの哲学の違いによるものだと考えていて、それが機能不全を生んだんだね。もっといいものになりえたはずなんだ。ブラック・フラッグはより力強く、より一体化した、よりタイトなバンドになれるはずなんだ。それを俺たちは証明したいんだ」

今後の展望についてマイクは次のように語っている。
「グレッグとしては、ブラック・フラッグがこのまましぼんでなくなっちゃったり、期待がものすごく高かったのに平均点以下みたいな内容になったアルバムによってブラック・フラッグの名前にケチがついたままになるのはしのびないって思ったみたいなんだ。グレッグは俺に、ロンと組んでオールド・スクール的なことを下手にやろうとしたのがそもそもの間違いだったと言ったんだ。これからやることに向いてるのは俺だと思ってくれたようで……それには嫌だとは言えないよ」
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