U2の新曲"Invisible"、3億円以上のエイズ撲滅資金を集めることに成功する

U2の新曲"Invisible"、3億円以上のエイズ撲滅資金を集めることに成功する

2月2日に行われたNFLスーパー・ボウル中継放送中に公開されたU2のシングル"Invisible"について300万ドル(約3億6百万円)を越える寄付金を集めることに成功したと『ビルボード』誌が伝えている。

U2は試合中継で放送されたバンク・オブ・アメリカのCMに出演し、新曲"Invisible"の期間限定無料配信が告知されたが、バンク・オブ・アメリカはその期間中ダウンロード1件につき上限200万ドル(約2億4百万円)まで1ドルずつ、「エイズ、結核、マラリアと闘う世界基金」に寄付を行う取り決めになっていた。しかし、最初の1時間以内に100万ダウンロードを達成しキャンペーンが好調なのを確認するとバンク・オブ・アメリカは上限金額設定を解除し、最終的に300万ドル以上の寄付金を集めるのに成功したという。なお、期間終了後"Invisible"は有料配信されているが、この代金もすべて同じ寄付に回されているとのことだ。

実際の資金の橋渡しをするNPO団体「RED」はボノが活動家のボビー・シュライヴァーと立ち上げた団体で、これまでエイズ撲滅のため世界基金への寄付としてさまざまな企業から2億5千万ドル(約255億円)もの資金を集めているが、バンク・オブ・アメリカの今回の貢献も同社が2年で1千万ドル(約10億2千万円)をREDに拠出するキャンペーンの一環として行われたものだという。

「こうした資金はわたしたちの時代におけるエイズの蔓延との闘いや、2015年までにエイズの母子感染を撲滅するという目標に近づくためにどうしても必要なものなのです」とRED代表のデボラ・デューガンは声明で説明している。また、バンク・オブ・アメリカの世界戦略及びマーケティング担当のアン・フィヌカネは次のように語っている。

「U2は才能を提供し、REDはエイズ撲滅に向けた活動についての経験を提供し、そしてわたしたちはこのメッセージを伝えていくためのプラットフォームを提供させていただいています。手を携えていくことでわたしたちは重要な結果を生むことができますし、そのことはここ数日間で高まった問題意識や集めることに成功した資金によって明らかになっていると思います」
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