2010年のラヴパレード圧死事故をめぐって、関係者10名が訴追される
2014.02.14 11:45
世界有数のダンス・ミュージック・フェスティヴァルとして知られてきたドイツのラヴパレードで2010年に起きた将棋倒しで21名が圧死した事件で、10名の関係者が責任を問われて訴追されたことが明らかになっている。
この年のラヴパレードは、ドイツのデュースブルグで開催されたが、古い駅と会場を繋ぐ狭いトンネルに観客が殺到して、将棋倒しとなり21名が圧死し、500名以上が怪我を負う大惨事となった。
事故発生当初から警察では市や運営側への度重なる警告が聞き入られていなかったことを問題視していたが、今回イヴェンター関係者4名と市当局関係者6名が過失致死と過失致傷を問われて訴追されたとBBCが伝えている。記者会見で主任検察官のホルスト・ビエンは次のように語ったという。
「この事件ではパーティをして、踊って、楽しむはずのイヴェントが凄惨な悲劇となってしまいました。21名が命を落とし、数百名が怪我をすることになったのです。被害者とその親族、そして遺族や友人らは今もこの事故のトラウマによって苛まれ続けているのです」
警察ではこの年のラヴパレードではおよそ140万人もの観客が会場に駆けつけていたとしている。事故後、ラヴパレードは以後開催されないことが運営側から発表されている。ラヴパレードは1989年から、何年かのブランクを置きつつ開催され続けてきた世界的なエレクトロニック・ダンス・フェスティヴァルだった。
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