アーケイド・ファイアのウィン・バトラー、ニルヴァーナ『イン・ユーテロ』を語る

アーケイド・ファイアのウィン・バトラー、ニルヴァーナ『イン・ユーテロ』を語る

アーケイド・ファイアのウィン・バトラーはニルヴァーナの『イン・ユーテロ』について「常にインスピレーションの源泉となっている」と語っている。

4月5日はカート・コバーンの没後20周年にあたり、ニルヴァーナとしては今年のロックンロール名誉の殿堂入りも決定しているが、ウィン・バトラーは『イン・ユーテロ』の遺産とアーケイド・ファイアの最新作『リフレクター』への影響について次のようにAP通信に語っている。

「ニルヴァーナは世界中で大爆発したアルバムを作って、その後9日間にかけて、きれいなアコースティック作品とイカれたメタル曲からなる、この超生々しいアルバムでもってそれをフォローしたということをよく考えてほしいんだよ。よくわかんないけど、アーティスティックな意味で『イン・ユーテロ』は常にインスピレーションの源泉となってきたんだ。時代にまったく褪せない作品だし、"オール・アポロジーズ"はこれまで書かれた曲でも最も美しい曲の一つだと思うよ」

さらに『ネヴァーマインド』を1991年に聴いた時の印象をウィンは次のように語っている。

「ぼくはどうやって周囲と馴染んだらいいのかさっぱりわからないいような子供だったから、ああいう主張がカルチャーのなかであれだけ大声を上げているとなると、あれは本当にオルタナティヴ・ミュージックが不思議なことになってた時代だったと思うし、ジェーンズ・アディクションやR.E.M.やニルヴァーナとか、北アメリカの各地のいろんなフリークスを観ている感じで、『すげえな』って思ったよ」

なお、ニルヴァーナのクリス・ノヴォセリックはロックンロール名誉の殿堂の殿堂入り式典でかつてのニルヴァーナのメンバーらとのパフォーマンスがありうるとツイートでほのめかしていて、次のように練習をしていると明かしている。

「ハル・レナード・ブックス(音楽関係出版社)のベース教則本のタブ譜を弾いてスピードを上げられるようにしてるよ。指の筋肉の記憶力も結構いいみたい」

式典は4月10日にニューヨークのバークレイズ・センターで行われ、ニルヴァーナの殿堂入りのプレゼンターは元R.E.M.のマイケル・スタイプが務めることになっている。また、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロはキッスの殿堂入りのプレゼンターを務め、ブルース・スプリングスティーンは自身が率いるEストリート・バンドへの音楽功労賞を手渡すことになる。さらにコールドプレイのクリス・マーティンは殿堂入りするピーター・ガブリエルのプレゼンターを務め、イーグルスのグレン・フライはかつてイーグルスをバック・バンドとして雇っていたリンダ・ロンシュタッドの殿堂入りプレゼンターを務めることになる。リンダはパーキンソン病を患っていることを昨年明らかにしていて、式典ではスティーヴィー・ニックス、キャリー・アンダーウッド、エミルー・ハリス、シェリル・クロウ、ボニー・ライットらによるリンダへのトリビュート・パフォーマンスが行われる予定になっている。

(c) NME.COM / IPC Media 2014
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