メニュー


 さあ、長かった3日間もいよいよフィナーレに近づき、ステージ周辺にだんだんと漂う、奇妙な高揚感。そして予報されていた夕立もない幸運の中、GRAPEVINEが暗くなりはじめたレイク・ステージに、余裕と熱気のせめぎ合う堂々のステージを見せた! 1曲目“その未来”から“白日”まで、一気にボルテージを上げたグルーヴが、重く艶やかに炸裂していく。後半は王道の新曲“GRAVEYARD”をはさんで、ガレージ・ロックが疾走する“アダバナ”、そしてラストは“マダカレークッテナイデショー”!! センチメンタリズムはやがて音の混沌の中に溶けて、甘い余韻を残したまま彼らは去った――。


 そして、いよいよ、泣いても笑っても2005年レイク・ステージのアクトはこれで最後! トリを飾るのは、もちろん、いま誰よりもスウィートではっちゃけたパンクを鳴らすELLEGARDENの4人!! 最初の“Supernova”の合唱で瞬間沸騰したテンションは、中盤の“Missing”でみんなの感情をさらに解き放つ。Vo&Gの細美が生みだす日本語のグルーヴがどこまでも切ないのは、ELLEGARDENというバンドが聴き手と繋がることを本当に愛しているからだ。天井知らずの盛り上がりが“Red Hot”でいったん幕を閉じると、鳴り止まない手拍子の中、アンコールは“風の日”、“Make A Wish”!! 始まりがあれば必ず終わりがある。でも、それでも、この瞬間がずっと続けばいいのに――。そんな思いがひとつになった、すばらしいステージだった。(松村耕太朗)


GRAPEVINE

1. その未来
2. LET ME IN~おれがおれが~
3. BLUE BACK
4. Everyman,everywhere
5. 白日
6. GRAVEYARD
7. アダバナ
8. マダカレークッテナイデショー

ELLEGARDEN

1. Supernova
2. モンスター
3. No.13
4. Pizzaman
5. 虹
6. Goodmorning Kids
7. Missing
8. Surfrider Association
9. ジダーバグ
10. Red Hot

EN-1 風の日
EN-2 Make A Wish