そして、すでに懐かしいプラダのデハーン・ヴァージョン……。
現在発売中のCUTでは、昨日アップした『イヴ・サンローラン』のピエール・ニネを含め、デイン・デハーン、ベン・ウィショー、ダグラス・ブースの4人を、「4RISING STAR」と題して大特集しています。ベンやデハーンはもちろんこれまでも取り上げてきたけれど、映画界に新風を吹き込む革命児たち、という特集には欠かせないふたりなので、改めてその魅力を堪能していただければ、 と。デハーンのインタビュー、なんだかほっこりして微笑ましいですよ。
ベン・ウィショーは、『007 スカイフォール』のQや『クラウド アトラス』で一躍ブレイクしたが、個人的には05年『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』で演じた若き日のキース・リチャーズ役に、「誰、あのかわいい少年は!」と射抜かれた。ので、まだの方はぜひ(ちょっとしか出てこないけど)。
あと、デイン・デハーンの代表作と言えばもちろん『クロニクル』『キル・ユア・ダーリン』『アメイジング・スパイダーマン2』だが、スルーされていて個人的に不満なのが『欲望のバージニア』のクリケット役! シャイア・ラブーフとの仲睦まじいバディっぷりやガイ・ピアースからいたぶられたり、と見ていてハラハラします。孤独なのに明るくて、無邪気で痛々しくて、『ギルバート・グレイプ』のディカプリオを彷彿とさせる。
『ザ・ロード』のジョン・ヒルコート監督とニック・ケイヴ脚本&音楽による男臭くて怖カッコイイ、禁酒法時代の実話物語。かっこよすぎて久々にサントラを買ってしまったほどなので、昨年公開時に見逃した方はぜひDVDでチェックしてほしい。
今週は、デハーンが出演する新作『デビルズ・ノット』(題材は20年前にウェスト・メンフィスで起きた未解決猟奇事件)を観てきます。(井上)