長谷川博己を素顔の見えない、謎めいた俳優だと思っている人は多いと思う。
しかし彼は、作品や役柄について深く掘り下げながら訊くと、実はとても明け透けに自分のなかの深い部分について語ってくれる人である。
園子温監督による映画『ラブ&ピース』。
想像以上に爆笑、悲哀、狂気、感動、いろんなところに心をぶん回される映画となっているが、それは主演の長谷川博己の力によるところも大きい。
いろんな角度から主人公・鈴木良一について語ってくれたが、最終的にはいろんな角度から長谷川博己自身のことを語ってくれた貴重なインタビューとなった。(古河)