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    lukiの新曲“ハイエナ”の不穏さの奥に見えるものとは

    lukiの新曲“ハイエナ”の不穏さの奥に見えるものとは


    9月9日にアルバム『黒うさぎ』をリリースするlukiの、リードトラックとなる楽曲“ハイエナ”のMVが公開された。


    今回も撮影は柿本ケンサクだが、いつに増して張り詰めた緊張感が素晴らしい。一音一音が研ぎ澄まされたサウンドアレンジと、彼岸から「ポップ」の概念を見通して鮮やかに空気を震わすようなlukiの個性的な歌声が、「ハイエナ」たちが跋扈するこの世界をシュールに描き出していく。


    lukiは孤独なアーティストだし、きっとこれからもそうだろう。しかし、そんな彼女のキャリアの中で最もこの世界を肯定できているのが、来る最新アルバム『黒うさぎ』だ。唾棄すべき「ハイエナ」とは自分のことでもあると、彼女は確かにそう歌っている。しかし、そこに痛ましい自己否定はない。ただ、真実はそういうものだという、これはそういうポップソングなのである。


    アルバムも発売が楽しみだし、9月30日と10月29日には彼女のライブが観られる貴重なチャンスがある。気になる人はぜひチェックしてほしい。(松村)
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