ONE OK ROCKが世界に誇れるロックバンドである理由

さいたまスーパーアリーナでツアー“Ambitions”JAPAN TOURを観た。

ライブだからこそ改めて強く感じたのだが、最新アルバム『Ambitions』の楽曲の持つ多種多様なグルーヴやアンサンブルは、いわゆるコールアンドレスポンスという言葉からイメージされる画一的なものではない、多様なレスポンスをオーディエンスの肉体にグイグイ求めてくる。
もしかしたらメンバーも、そこがこのアルバムのハードルの高い部分だと思っていたのかもしれない。
しかしONE OK ROCKのオーディエンスは凄かった。
多種多様なロックの表現に、多種多様なレスポンスでロックなオーディエンスが応える、ステージの上も下もどこまでも自由でカッコいい、最強に一体感のあるロック空間がアリーナスケールで生まれていたのだ。
10年にわたる試行錯誤でオーディエンスとこの関係性を築いてきたエネルギー、そしてブレなさが本当に凄い。
海外のオーディエンスとも彼らはその関係性を太く築きつつあるわけだが、この日本のオーディエンスと彼らが作り上げてきたロックな世界観で貫かれたライブ空間そのものが世界に誇れるものだ。(古河)
CUT 編集部日記の最新記事