本日発売のCUT11月号の表紙巻頭特集は、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」。
原作は、2016年から『週刊少年ジャンプ』で連載されていた同名マンガ。最新巻までの単行本の累計発行部数が1億部を突破するなど、日本中で巻き起こっている「鬼滅ブーム」はとどまるところを知らない。
この一大ブームのきっかけのひとつにもなったのが、2019年に放送されたTVアニメだ。そのTVシリーズ待望の続編にあたる劇場版「無限列車編」の公開にあわせ、CUTでは全30Pに渡る総力特集を敢行した。
キャストインタビューで最初に登場するのは、主人公の竈門炭治郎役・花江夏樹と「無限列車編」でメインキャラクターとして活躍する煉󠄁獄杏寿郎役・日野聡。炭治郎と煉󠄁獄の「心の強さ」がどこにあるのかを、ふたりは対談で次のように語っている。
炭治郎の軸は、完全に家族や仲間ですね。まず「禰󠄀豆子のために」っていうのが最初にあって、その次に他の隊士たちの想いも一緒に背負って戦うぞって気持ちがある。炭治郎にとって、人と人との繋がりや想いの強さが原動力なんだと思います(花江)
続く竈門禰󠄀豆子役・鬼頭明里、我妻善逸役・下野紘、嘴平伊之助役・松岡禎丞の3人のインタビューでは、TVシリーズを経ての劇場版で、それぞれの演じるキャラクターがどのように成長してきたのかを話してくれた。僕は、キャラクターであろうと実在する人であろうと、みんな自分のためだけには強くなれなくて、そこには絶対に限界があると思うんです。自分のためではなく、誰かのためだからこそ、限界を超えた強さが引き出されるし、強くいられる。(中略)煉󠄁獄も、やはりそういう強さを持った人なのかなと思います(日野)
善逸は鬼と戦うのが怖いだけのビビリではなく、いろんな人たちを守るため、笑顔にするために戦ってるところがあるんだよなっていうのが、劇場版を通してさらに深まりました。あとは、冗談抜きで、本当に真剣に禰󠄀豆子ちゃんのことが好きなんだなって(笑)(下野)
禰󠄀豆子はみんなと違うベクトルで鬼殺隊に入っているので隊士みたいな修業をするわけではないんですけど、みんなを守りたいという気持ちは同じだから、戦いの中で成長していってるなっていうのがすごくあります(鬼頭)
また、TVシリーズのオープニングテーマ“紅蓮華“やエンディングテーマ“from the edge”から続いて「無限列車編」でも主題歌“炎”を歌うLiSAは、『鬼滅の刃』の中でも特に「無限列車編」に思い入れがあると語る。伊之助も、TVシリーズ、劇場版を通して、仲間の存在を明確に認識するようになったなと感じます。仲間を傷つけるやつは許さねぇっていう、伊之助の持つ本来の優しさが垣間見えるところもあって。どんどん成長する伊之助をすごく楽しく演じさせていただいております(松岡)
その他にも、作品により深みを与えた劇伴音楽を手掛ける梶浦由記と椎名豪の対談、編集部による名ゼリフコラムや楽曲コラムなど、読み応え満載の記事を展開している。私、煉󠄁獄さん推しなんです。原作コミックの「無限列車編」は飛行機の中で読んだんですけど、乗っている12時間の内、たぶん、感動で2時間くらいずっと泣いていました(笑)。それくらい「無限列車編」のストーリーは衝撃的なものがありますよね。すごくリアルと言ったら変なのかもしれないですけど、煉󠄁獄さんの生き様、侍のような姿に私はとても惹かれました(LiSA)
なお今号には、生き抜くことをあきらめず、どんな絶望の縁でも前を向いて進み続ける炭治郎の表情が印象的な描き下ろしイラストが表紙になっているが、そのイラストを使用した特大ピンナップも付属。映画を観る前でも観たあとでも、さまざまな角度から『鬼滅の刃』の魅力を知ることができるファン必見、必読の一冊だ。ぜひ、全集中で熟読してほしい。
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