恋のことを描くなら、ルールを忘れなくちゃいけない――『青野くんに触りたいから死にたい』の椎名うみが、CUT4月号で語る「本当の心」


発売中のCUT4月号の巻頭特集は、「ラブストーリーが溶けだす」。表紙の『チェリまほ THE MOVIE 〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』を筆頭に、今の時代の空気を反映した多様なラブストーリーをたっぷりお届けしている本特集で、マンガ『青野くんに触りたいから死にたい』(以下『青野くん』)の作者・椎名うみさんのインタビューも掲載しています!

第1話から大きな話題を呼び、今年で連載6年目を迎えた『青野くん』。現在単行本は9巻まで発売中、そして実写ドラマはまさに今配信中です。
女子高校生・優里ちゃんと、幽霊の彼氏・青野くんの恋が深まるとともに、ホラーとしての恐ろしさもますます増している本作。ラブストーリー特集をやるならば、ぜひ椎名先生に聞いてみたい……という編集部の熱烈なオファーが叶った、念願のインタビュー、以下一部抜粋してご紹介します。

恋愛には「こういうもの」だよというルールがたくさん存在しますよね。人間の歴史の分だけ恋愛の歴史があるし、片想いでも両想いでも恋愛を経験する人は多い。恋愛は、世の中で結構強い力を持っていると思うんです。でも必ずしも自分でコントロールができるものではないですよね。そういうものが強い力を持っていることは、多くの人にとってストレスだと思うんです


そこから解放されて安心するために、暗黙の了解、ルールができていったのだと思います。でもそれに従っていると見失うものがあると思っていて……安心と引き換えに、本当の心を見失ってしまう。自分の心を見る時の解像度が下がるんですよ。だから恋のことを描くなら、ルールを忘れなくちゃいけない、と思うようになりました。前は、読者の方が共感できるものを描くためには、一般的なルールを勉強しなきゃいけないのかなと考えていたんですが、逆だったんです。


深いところまで想いを掘り下げ、言葉を尽くして語っていただきました。全文はCUT4月号でじっくり読んでみてください! CUT4月号と合わせ、マンガの『青野くん』と実写ドラマの『青野くん』も要チェックです!(山下茜)


CUT4月号は現在以下にてご購入可能です。

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