11月11日公開の映画『左様なら今晩は』は、幽霊と普通のサラリーマンのほっこりとした人間模様を描くファンタジー設定ながら、萩原さんの自然体のお芝居が日常との境界線を曖昧にし、作品の世界へといざなってくれます。
近年、さまざまなジャンルの作品に出演する萩原さんが、その多彩な役柄とどう向き合っているのか。
インタビューの一部をご紹介します。
どんな作品をやる時にも共通して言えるのは、その役にとっての”当たり前”をどれだけ自分の中に落とし込めるかはすごく大事にしていて。たとえば今回なら、サラリーマンで、その中でも新人ではなく何年か経っていてある程度生活のルーティーンみたいなものがある人の歩き方だったり、会話の仕方だったり。映画で描かれているのはその役の人生のたまたま切り取られた一部分でしかなくて、でもそれ以外のところでも人生はずーっと続いているからーーその役の人間にとっての当たり前が無意識に出るくらいまで落とし込むというか。
歩き方とか座り方とか所作はすごく丁寧にするようにはしています。そうすると、ちょっとした間が生きてきたり、プラスアルファの芝居ができるようになるんですよね
萩原さんのお芝居の所作のひとつひとつの背景に、その役の人生を見ることができる……作品をより立体的に楽しめるお話をたっぷり伺えるインタビューと、距離近めの撮り下ろしポートレイト、ぜひ誌面をチェックしてみてくださいね!(田中春香)
CUT11月号は現在以下にて購入可能です。