本日最終回となる『真夏のシンデレラ』撮影中に行われた今回の取材。ドラマのお話はもちろん、公開中の映画『ミステリと言う勿れ』で挑戦した作品への緻密な取り組み、さらに10月22日放送開始のドラマ『たとえあなたを忘れても』への意気込みもいち早く伺いました! この夏〜秋の萩原さんをぎゅっと凝縮して(笑)、誌面にてお届けします。
本誌発売に先駆け、リード文を掲載致します。
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役者・萩原利久を追いかければ追いかけるほど、人間・萩原利久をどんどん好きになっていく。写真で見せる被写体としての佇まいや、SNSで窺い知れる無邪気さ、さらには謎の!?初冠バラエティ『萩原利久のwkwkはぎわランド』が知らしめた未知数の少年性。そうした人柄が愛おしい、ということもそうなのだけれど、新たな作品の中で彼をとらえる度――「役者である」ことを突きつけられた時にこそ、改めてまた人間・萩原利久の奥深さを知れたと惚れ直している気がする。
7月クールの月9ドラマ『真夏のシンデレラ』で萩原が演じた佐々木修は、第一話からギョッとする言動で周囲をざわつかせる様子が印象的だったが、同時に萩原がこの修という人物を役としてどう育て、演じきっていくのかということへの期待も抱いた。「彼が演じるのであれば、きっと最後にはこの子のことが大好きになれるはず」、萩原にはそう思わせてくれる説得力があると思う。そしてその予感は現実のものとなった。
あるいは先日公開となった映画『ミステリと言う勿れ』でもその魅力は花開いていた。大資産家・狩集家の遺産相続問題をテーマに、家族の中に渦巻く秘密やそれぞれが抱える心の機微を鋭く紐解き真相にたどり着く大学生の久能整(菅田将暉)。そんな彼と対峙することとなる、遺産相続候補の波々壁新音(ははかべねお)は萩原の演技によって、単なる事件の関係者の域を越え、血の通った真っ直ぐな人物として観る者の心にその表情を焼き付ける存在となっていた。
いつだってフラットに見えるけれど、その役作りにはどれも繊細な仕事が施されている。秋から始まる新たな作品への意気込みも含め、その姿勢に迫った。
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また、撮り下ろしポートレートは、夏の午後の日差しを受けつつ、しっとりした雰囲気で。以下の写真の切れている右ページ側は、萩原さんが瞼を閉じているショットです……気になった方はぜひ本誌で!
ブログ冒頭のオフショットは、萩原さんの右奥にうっっっすらと『真夏のシンデレラ』のポスターを写り込ませたのがこだわりです(笑)。CUT10月号は明日、9月19日発売。お楽しみに!(田中春香)
CUT10月号は以下よりご予約可能です。