『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』

現在、ゴールデンウィーク進行ということもあり、急ピッチで仕上げているのがCUT6月号。
『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』
この号で大フィーチャーするお勧め映画が『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』。
松田翔太と高良健吾という今をときめく俳優ふたりに、安藤サクラという新星を加えたこの映画。基本はアメリカン・ニュー・シネマの数々の名作を彷彿とさせるようなロードムービーなのだが、決定的に違うのが、当たり前のことだけど舞台が日本という島国だということ。なので、夢を追いかけて、広大な平地を爆走する『イージー・ライダー』とは違い、最初から逃げ場のない閉塞感の中で、主人公たちは彷徨うのである。そして、その描写は圧倒的。
『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』
監督の大森立嗣にとっては『ゲルマニウムの夜』に続く長編2作目。前作は、原作が原作なだけに、アングラ臭がかなり強く放たれた怪作だった。今作の素晴らしいところは、そんな監督が表現者としてのスタンスを崩さずに、より多くの人に届く作品に仕上げていること。本当に誰が観ても、なにかしら感じられる映画だと思う。
今回、監督にそういうことについて色々と語ってもらった。松田翔太と高良健吾の対談インタビューと併せて、CUT6月号に掲載いします。にしても、このタイミング、他にも北野武による新感覚ヤクザ映画『アウトレイジ』、21世紀の巨匠・中島哲也による『告白』、西原理恵子の原作『パーマネント野ばら』の映画化など、紹介したい素晴らしい日本映画がいっぱいある。そちらをとことんフィーチャーしたCUT6月号、まだ5月号が出たばかりで、ちょっと早いかもしれないけど、楽しみにしてください。(内田亮)(c)2010「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」製作委員会
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