映画史上、最も残酷なほどロマンティックな作家
2013.05.22 14:45
それは間違いなく20代のレオス・カラックスである。
というわけで、毎月このページが楽しみだという映画ファンの方の声もたくさんいただくこの「TSUTAYA発掘良品×CUT」のコラボページですが、今月は『ボーイ・ミーツ・ガール』『汚れた血』『ポンヌフの恋人』というレオス・カラックスの初期長編3部作をフィーチャーしております。
初長編『ボーイ・ミーツ・ガール』の時点でカラックスも、3部作を通じて主演したドニ・ラヴァンもなんと23才。
『ポンヌフの恋人』は、撮影において様々な障害があって完成が遅れて公開されたときは、もうカラックスは30代になっていましたが、20代のカラックスが自らの蒼き情熱のすべてを映画に注ぎ込み、すべてを燃やし尽くしてしまったと言えるほどの壮絶な記録がこの3本の傑作だと言えるでしょう。
今年、最新作『ホーリー・モーターズ』が公開されて再び脚光を浴びたカラックスですが、やはりこの3本を観なければ始まりません。
もう何度も観まくったよという人も、まだ観てないという人も、この「TSUTAYA発掘良品」にラインナップされたのを機に、「一気観」をオススメします!(古河)
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