遅ればせなが行ってきました、ハリー・ポッター展! 念願のマンドレイク(マンドラゴラ)の植え替え体験も出来て感激。部屋中に、ぎゃーぎゃーと鳴き声が響いてちょっと不気味だったけど。あと意外に重くて妙にリアリティがあった。ちなみに、マンドラゴラの鳴き声を聞くと死ぬという民間伝承は有名で、映画では生徒たちは耳あてをして作業していた。旧約聖書にも出てくるこのナス科の植物は、幻覚症状を引き起こすこともあり、魔女がサバトに出る前はこの軟膏を体中に塗っていたと言われている。
時間指定制チケットにもかかわらず、かなりの混雑でゆっくり見れなかったけど、実際に映画で使用された衣装や杖の数々を間近で見て、その精巧さにわくわくした。中でも、『炎のゴブレット』に出てきた美女軍団・ボーバトン校の制服が可憐で美しく、またダームストラング校の制服には熊の爪みたいな装飾が細かく施されていたり、とてもユニークかつゴージャス。これをあの生徒分だけ量産していたとは!
グリフィンドール寮の部屋には、「貴婦人と一角獣」が背景にかかっていてうっとり〜。このフランスの至宝は7月に来日していただけに身近に感じた人も多いと思う。そういえばテレンス・マリック監督の新作『トゥ・ザ・ワンダー』にも登場していた。
ハリー・ポッター展は、好評につき期間延長で29日まで開催。 シリーズが完結した今、HPファンの唯一の楽しみは、来年のユニバーサル・スタジオの「ハリー・ポッターの魔法の世界」のオープンなのだが、ちょっと嬉しい朗報も。J・K・ローリングスが現在執筆中の新作『ファンタスティック・ビースト・アンド・ホエア・トゥ・ファインド・ゼム』の映画化を、すでにワーナー・ブラザースが決定しているという。ある少年の冒険物語で、「ホグワーツ魔法学校で教科書として使用されていた児童書」という設定になるらしい。完成はいつ?(井上)