トム・ヒドルストンの吸血鬼姿に恍惚!『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』

トム・ヒドルストンの吸血鬼姿に恍惚!『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』

ストレンジャーが旅するロードムービーを描き続けたジム・ジャームッシュにとって、吸血鬼こそその象徴的存在なわけで、面白くないわけがない!のだが、予想以上に素晴らしい作品!! 一昨日公開された『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』。財政破綻したデトロイトの荒廃しゆく街の風景、汚染された血、ゾンビと呼ばれる人間たち……。吸血鬼映画といえば、バンパイアの悲哀かホラーが定番だが、本作では異端者によって人類の歴史の問い質される、というのがジャームッシュならでは。そして、それこそがストレンジャーという存在の役割なのだと改めて気づかされる。深遠でシリアスな、でも美しくて、ユーモアたっぷり、とジャームッシュ節全開! ティルダ・スウィントンが優雅に血をすする美味しそうな姿や、妹役のミア・ワシコウスカのやんちゃぷり。そしてなにより、『マイティー・ソー』のロキとはまったく違う、デカダン・ヒドルストンが最っ高にかっこいい。
最新号CUTでは、貴重なジャームッシュのインタビューを掲載中。そして、『マイティー・ソー/ダーク・ワールド』を軸に俳優としてのトム・ヒドルストンに迫った撮り下ろしロング・インタビューも必見!(もちろん写真も)。(井上)
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