まだ昨夜の興奮から抜け出せない。約４年ぶりのDIR EN GREY武道館、ほんっとに感無量だった！　前回の『UROBOROS』完結の時は、音楽という巨大な怪物に身体ごと支配され自分が自分でなくなるような強烈な感覚にしびれたが、昨日のライブが素晴らしかったのは、それとは逆に人間である喜びを全身で感じられたこと。シンガロングやヴィジョンに映し出されたメンバーの表情など、もう、思い出しても胸が熱くなる。

「偉大な芸術家は、人間のおかれている状況がいかにもろいかをきちんと思い出させてくれる」という言葉を、彼らの音楽に触れるたびに気づく。本編ラスト、「さあ人間を辞めろ。」という“DIABOLOS”の問いかけはだからこそ鮮烈で、その儀式を経たうえでこそ、人間であることの素晴らしさも残酷さも謳歌できるのだ。生や死や恐怖といった「観念」ではなく、「肉体」でもってその喜びを見事に表現しきったところは本当に感動的だった。
7月には武道館ライヴが映像作品としてリリース、さらに11月にはニューアルバムも！　嬉しい！　ペース速っ！　また8月にはツアー「TOUR14 PSYCHONNECT - mode of "GAUZE"?-」も発表された。99年メジャー１stアルバム『GAUZE』を携えた13都市24公演の続編とも言えるタイトルだけに気になる……。 http://www.direngrey.co.jp/
個人的には武道館２日目しか観れなかったので、次号JAPANのインタビューやライヴレポートが楽しみ！　もちろんRO69のライヴレポートも。　
また、京の新プロジェクトsukekiyoの１stアルバム『IMMORTALIS』（４月30日発売）のジャケット写真が解禁。５月１日、日本青年館を皮切りに単独公演も決定。当然ながら、こちらも気になる…。
http://sukekiyo-official.jp/
（井上）