「イブニング」誌で人気の、そして確かにほんとに
めちゃくちゃおもしろいマンガ、「モテキ」。
今のところ、全3巻出ています。
で。この作品、1回1回に付いているタイトルが、
日本のロックの曲名になっている。
「はっきりもっと勇敢になって」とか。岡村ちゃんですね。
「格好悪いふられ方」とか。大江千里ね。懐かしい。
あと、
「深夜高速」(フラワーカンパニーズ)
「恋はいつも幻のように」(ホフディラン)
くらいまでは、まだわかる。
それから、
「ロックンロールは鳴り止まないっ」(神聖かまってちゃん)
という回もあって、この作者の久保ミツロウさん、
新しいものもちゃんと聴いている人だ、ということもうかがえます。
しかし。
「好きなコはできた」(Theピーズ)
や、
「自分らしさなんて」(TOMOVSKY)
まで使っているあたりには、「この人、相当なものだ」と
唸りたくものがあります。
なお、「リンダリンダ」(ザ・ブルーハーツ)と、
「銀河鉄道の夜」(GOING STEADY/銀杏BOYZ)は、
タイトルになっている上に、作品中で歌うシーンがあります。
別にロック・バンドのマンガではありません。
ただ、すっごいロックなマンガです。
猛々しいロックじゃなくて、文系男子・文系女子の
心のよりどころとしての、ロックね。
あと、1巻の第1回目に、フジ・ロックに行くシーンがあるんだけど、
そのディティールや、「くうっ、そうそう」と言いたくなるリアリティも、
絶品です。
おすすめです。