昨日のKREVAの武道館にて。
中盤の「新しい機材でこんなことができます」コーナーで、
そのデジタル機材の中のCDJのことを説明しているところで、KREVA、
「最近、ターンテーブル生産終了という残念なニュースもありましたが」
と言った。
そう。10月1日に、テクニクスのアナログ・ターンテーブル
「SL-1200シリーズ」の生産終了が、発表されたのでした。
DJ御用達のターンテーブルといえば、これ。という、定番中の定番。
日本にクラブが全部で何軒あるのか知らないが、このターンテーブルのシェア率、
70%とか80%くらい、あるんじゃないかと思う。
これじゃないターンテーブルが入っていると、
「へえ、テクニクスじゃないんだ?」って思うくらいなので。
日本だけではない、世界中のクラブの定番モデルです。
テクニクスの発売元であるパナソニックからのお知らせによると、
>年々販売規模縮小の中、生産体制の維持や部品調達の困難を極め、
>生産を継続することが厳しくなってまいりました。
>つきましては、下記の通り生産を終了させていただきたく存じます。
だそうです。
あと、公式に発表されていることではなく、ネット上の噂だけど、
パナソニックが音響機器部門であるテクニクス自体をまもなく
クローズする、今回のこれは、その一連の動きのはじまりだ、
という説もある。
真偽はわかりませんが。
とにかく、残念だし悲しいが、こういう時にあんまり
やーやー言ってもしょうがない。というか、言ってもなんにもならない。
とは思うんだけど、ひとつ気になったことがある。
なぜ販売規模が縮小したのか。
アナログレコード自体の販売規模が縮小しているからだ。
というのは言うまでもなく、最大の原因だが、もうひとつ、
「このターンテーブルが、あまりにも優れていた」というのも、あるのではないか。
どう優れているのかというとですね。
壊れないのです、とにかく。
作りがシンプルで、デジタル要素が入っていないせいもあると思うけど、
ほんとに丈夫。長年乱暴に扱っても、全然様子がおかしくならない。
写真のは、僕が持っているやつですが、買って10数年、壊れたり、
動きがおかしくなったりしたこと、一度たりともありません。
ちなみに僕はもうひとつ、Numarkのターンテーブルを
持っているんだけど、そっちはもう、ばんばん壊れる。
デジタル要素がふんだんに入っているせいだと思うが。
こないだなんて、修理に出して、直してもらって、戻ってきたと
思ったら、1ヵ月半後に、前回とまったく同じ壊れ方をしやがった。
あと、クラブでDJとかしている時も同じ。よそのターンテーブルやCDJで、
使っていたらおかしくなっちゃった、という経験はあるが、
このSL-1200シリーズを触っていて、そういう事態に陥ったこと、私、ありません。
つまりですね。
某大手メーカーの製品のように、「2年過ぎると壊れる」みたいになっていれば
(噂だけど、あれ本当だと思う。身をもって経験したので)、定期的に
買い換えてもらえるけど、このSL-1200シリーズの場合、壊れない。
で、機能にせよ、デザインにせよ、シンプルで飽きがこないから、要は製品として
優れているから、壊れない限り、買い換えようとも思わない。
というわけで、みんな、買ったら10年20年にわたって、同じものを使い続ける。
つまり、「一度売ったら最後」という機種だったのではないか。
という話です。
って、「いや! 俺の持っているやつは、ばんばん壊れたぞ」って
いう人もいるかもしれませんが、私は、そんなことを考えました。
なんにせよ、「壊れても直してもらえなくなった」ということを念頭において、
一生このまま使えるように、大事にしていきたいと思います。