内田樹教授、最後の講義

内田樹教授、最後の講義

神戸に来ています。
来ていますというか、日帰りで、今、もう東京へ戻る新幹線の中なんですが。

SIGHT強力連載陣のひとりであり、先月高橋源一郎氏と共に
小社より「沈む日本を愛せますか?」を刊行した内田樹教授。
今期で、勤め先であるところの神戸女学院大学を、定年退職される、
ということで、今日、学外の人も参加できる「最終講義」が行われる。
と知って、私もうかがったのでした。

800人は入る大講堂、超満員。立ち見まで出ている。
よかった、早めに行って。

で、講義は、最初ガンガン笑わせて、場をあっためてから、
カジュアルに本題に入っていき、そのカジュアルさのままどんどん本質的かつ
重要なテーマに
進んでいく、という、なんというか「内田節の真骨頂」みたいな70分強、でした。
前に別の講演や対談でも語られていたり、著者にも書かれていたような話でも、
聴いていて「知ってるよそれ」って、ならない。
知っているのにおもしろい。
なんか、いい曲は何度でも聴きたい、というのに、近いのかも。とか思った。

最後に「文学者は、自分はなぜ文学をやるのか、という問いに、
常に向き合い続けていなければならない」というような話があった。
文学だけじゃないな。なんでもそうだな、自分も含めて。
とも、思ったりしました。

写真は、講義後の茶話会での内田先生。
次々と迫りくる、教え子たちや、友人知人や、熱心なファンや、
「ぜひうちで連載を」という編集者などなどに、応対されている合間に、
撮らせていただきました。

「沈む日本を愛せますか?」、ちょっとびびるほどおもしろいです。
内田イズム、炸裂の1冊。高橋イズムも。
ぜひ。
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