この作品は、より植田真梨恵自身の感情とダイレクトに繋がったような熱さと、夢の中にいるような儚さが共存しているようなアルバム。
だからこそライブでどう表現されるのかと期待していたら、始まった瞬間から全力投球の彼女が、本当に全身を使って、全部の感覚を解放して歌う姿がそこにあった。
すみずみまで植田真梨恵の血が通った歌とパフォーマンス……なのはある意味いつもだが、アルバム曲を中心に１曲１曲の世界観が際立っている分、さらに大胆で、それでいて繊細。
聴いているこちら側の心にグサグサ刺さるような、そっと優しく忍び込むような、とにかく切なさがたまらなかった。
ぶっちゃけ何度も目頭にきた。
もちろん、笑顔になれる楽しさもたっぷり。
初日からこの勢い、これから始まる全国ツアーに期待しかない。
写真は終演後の彼女。笑顔全開でした。（後藤）
