持ち曲は8曲だから、Plastic Treeの曲もやるのかな、とかぼんやり考えていたけれど、2部構成+ダブルアンコールの全18曲、
すべてがその8曲で構築されていた。
第1部ではアコースティック、第2部はバンドスタイル、そしてアンコールではさらに別アレンジで。
つまり、アンコールの4曲は3通りのアレンジで演奏された!
『デも/demo』というタイトルをなぞるように、部屋で録ったデモ音源がライブハウスへと広がっていくさまをリアルタイムで観ているようでもあり、
さらに別アレンジを見ることで、レコーディング前にアイディア出しをしているところまで観ているようでもあり、
有村自身もこのライブを「実験」と呼んでいるが、ある種のドキュメンタリーを観ている気持ちになった。
この作品のインタビューで彼が語っていた「この作品に対してはちょっと異常な愛情がある」という言葉がよくわかる、贅沢な時間だった。
このライブ、映像化されるそうなので、体感できなかった方も是非チェックしてほしい。
写真はプロモーションで日本各地を飛び回っていた「有村魔似キン(マネキン)」(“魔似事”という曲があるので)です。(塚原)