フレデリック初の武道館は、〜ぼくらのASOVIVA〜

フレデリック初の武道館は、〜ぼくらのASOVIVA〜
ちょうど一年前に初の横浜アリーナを成功させたフレデリックにとって、それ以来のアリーナ会場となる初の日本武道館公演を観た。
〜ぼくらのASOVIVA〜と名付けられたこのライブは、武道館を「遊び場」にする、というコンセプトのもと徹頭徹尾、参加者を楽しませる事に重きを置いた大スペクタクルエンタテインメントだった。
この半年ほど、各地で少しずつ再開されてきた様々なアーティストによるいわゆる有観客ライブは、どこかストイックな印象を与えるステージングが多かったように思う。声を出させてはいけない、という基本に則るとそう意識せざるを得なかったのかもしれない。
しかし今日のフレデリックのライブは、ステージバック全面の巨大LEDに全曲送出される演出映像、洪水の様に押し寄せるビームの強いムービングライト、八角形の武道館全面をカバーするレーザー、ステージのフレーム全てを縁取る電飾など凄まじい徹底ぶり。
ライブの後半、それらすべてを全開にした”オンリーワンダー”では、あまりの迫力に思わず爆笑してしまった。
本編の最後の曲"されどBGM"で、LED画面に昨年の横浜アリーナ終了直後から現在まで続くこの特殊な一年間の様々な映像が流された。ツアーやたくさんのフェス、イベントが中止になり、その中で悩みながらレコーディングや出来る活動をするフレデリックの姿。
そんな中で決意を持って決行されたフレデリック初の武道館は、この状況下でのフレデリックなりのひとつの回答に見えた。

完全に素人の表現で恐縮だが、武道館を遊び場にしたフレデリックの2時間、本当に楽しかった。(海津亮)
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