江沼郁弥がついに始めた新バンド、DOGADOGA(ドガ)の初音源を聴いた!

江沼郁弥がついに始めた新バンド、DOGADOGA(ドガ)の初音源を聴いた!
DOGADOGAと書いて「ドガ」と読む。元plenty江沼の新バンド、DOGADOGAが始動した。

その知らせは突然で、衝撃だった。5/29、江沼がインスタでメンバーの写真とともに「バンドを組みました」と報告。6/17にはやついフェスにて初ライブを行った。

メンバーは、江沼郁弥(Vo・G)、渡邊恭一(Sax・Cl・ Fl) 、古市健太(Dr) 、藤原寛(B/ex.andymori)、岡山健二(Perc・Cel・Tamb・Pan・Shaker/ex.andymori)の5人。江沼と岡山で「俺らのノリのパンクバンドを組もう」と話したことをきっかけに、江沼が藤原、古市、渡邊を誘い結成されたという。

初ライブから約4ヶ月経った10/25に初の音源となる2曲“PYG”“たくらんでる“が配信リリースされた。江沼が持つ音楽的素養の広さは、plentyの作品からも、plenty解散後にリリースされたソロ作品からも窺えたが、DOGADOGAでは、そことはまた違うジャンルの音が鳴っている。パンクであり、ファンクであり、民族的でもあり、ジャズでもある――一言で説明するのは難しい。これまでの彼の作風から考えれば、大きな路線変更とも言えるが、配信された2曲を聴いて思ったことは「江沼はどこまでも江沼だ」ということだった。

その記名性の高い歌声がそう感じさせる部分ももちろん大きいが、“PYG”の冒頭《俺はもう終わりだ/俺はまた始めるさ/俺は太くて、繊細なんだ》というフレーズが耳に飛び込んできた瞬間、ああこの感じ(言葉にするなら、終わりと始まり、絶望と希望が同時に鮮明に描かれ、そこには世間や自分自身に対する皮肉がたっぷり込められていて、でも迷いはなく、確信に満ちている感じ)、あまりにも「江沼」だと思って、思わずニヤリとしてしまった。

思い返せば、plentyのライブは江沼がエフェクターを踏む音が鳴り響くほど静かで、みんな直立不動でステージを注視するような、どこか緊張感に包まれた空間だったが、DOGADOGAのライブではきっと、あの頃より大人になり、酸いも甘いも知った私たちが、お酒片手に音楽に身を任せ、酔いしれる――そんな自由な空間が生まれるに違いない。(竹内ほのか)


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