初雪が降る東京をロックに燃えたぎらせたKALMAの「ムソウニナラス」東京公演を観た!

日中の晴れ間はどこへやら、夕方頃から雷は鳴るし降り出した雨は雪に変わるしで、道産子パワーさすがだなと思いながら会場入りした1月13日のKALMA「ムソウニナラス」渋谷Spotify O-EAST公演。

芯まで冷え切っていた体を1音目から最大温度までぶち上げてくれるKALMAの音楽がガソリンになって、フロアの盛り上がりが止めどなく加速し続ける2時間超で、終わった頃にはすっかり汗だくになっていた。KALMAには30秒の曲も1分間の曲もあるわけで、それなのに2時間を超えるライブをやったということは、終わってみた今セトリなんて全く覚えてないくらいにKALMAも僕たちも走りまくった、ということだった。

畑山悠月はMCで「年始から色んな困難に立て続けに見舞われる日本において『幸せ』って言っていいのか悩む人も多いと思う。でも、今この場にいる人には『幸せだ』って思ってもらえるようなライブをするし、受け取った『幸せ』を他の人にも渡してほしい」――というようなことを言っていたけれど、ロックには辛く苦しい現実をポジティブなエネルギーで前進させていく力があるし、KALMAが届けるメッセージと底なしにパワフルなパフォーマンスには間違いなくその力があると強く強く思った。

アンコールでやっていた未発表の新曲、シンプルなメロディとシンガロングになだれ込みそうなサビが気持ちよくて、リリースされるのが今から楽しみ。(畑雄介)


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