Aqua Timez再結成ライブを観て感じたこと

数々のヒットソングを世に送り出しながらも、2018年末に惜しまれつつ解散したAqua Timez。彼らが来年デビュー20周年を迎えるにあたって再結成を発表し、再びステージに立つこととなった。

今回が再結成後はじめてのツアー。解散から6年の期間を5人で丁寧に埋めていくように進められていく。ライブ会場には、昔からのファンはもちろん、解散以降に彼らを知った若いファンの姿も多く見られ、彼らの音楽が時代を超えて愛されていることを強く感じた。

Aqua Timezの楽曲が多くの人々にとって特別なのは、そのメッセージが普遍的で、どの時代にも共鳴するからだと思う。彼らの音楽は単なるポジティブな応援歌ではなく、涙や苦しみ、そして心の中にある弱さや脆さをも受け入れ、その上で生きる力をそっと与えてくれる。自分の感情を受け入れ、許すような優しさが、特に青春時代に触れた多くのリスナーの心に深く刻まれているのだろう。このライブは、まさにその青春の延長線上にある様な時間だった。

来年3月から8月にかけて全国24カ所を回るツアーも早速発表された。
2025年いっぱいまでの期間限定の再結成だが、会場全体はとてもポジティブで前向きなエネルギーに包まれていた。(古閑英揮)
ROCKIN'ON JAPAN 編集部日記の最新記事