うわっ、ロックモンスターが目覚めた！　代々木競技場というアリーナクラスの空間で“ビルマニア”や“PHOENIX”を聴いて、大きな興奮に包まれた。「宇宙一周旅行」のツアーファイナル。何もかもが本当に素晴らしかった。
　吉井のギター。バンドの一体感(今回参加したトライセラのDr吉田に曲中にちょんまげのヅラをかぶせてふざける姿にはびっくり！)。声はすごくしなやかに伸び、そしてどの曲も求心力を増していた。

最期の曲の前、会場を見渡しながら、「宇宙船みたいだね」と吉井は言った。バンドもスタッフも観客も、自分の過去も未来も一緒に乗せた巨大な宇宙船。これほど一体感をもったライヴ(しかもそれは楽曲によってつながっている)、ソロキャリアにおいて初めてな気がする。

　次はロック・イン・ジャパン・フェスとZeppツアー。この、無敵モードの吉井和哉は絶対に観たほうがいい。(井上)