26日の土曜日、新木場で行われた「SKULL MANIA」というイベントに、あるミュージシャンの初ライヴを観に行った。
彼の名前はS×O×U。ご存知GOING UNDER GROUNDのフロントマン・松本素生がソロで活動する別の姿だ。
すでにJAPANでも情報が出ているが、ビークル・ヒダカのプロデュースの下、全曲ほぼ英語で歌われるS×O×Uの曲は熱くパンク。
でも普通のパンクじゃない。松本素生がもともと持っている情念と純粋さが、なんだか絡まった独特のポップさで鳴り響いている。
そしてこの日は、彼を支えるバンドも非常に強烈。ギターは元NUMBER GIRL、現bloodthirsty butchersの田渕ひさ子。リズム隊はandymoriの藤原寛と後藤大樹。
ドライな暴力性と動物的な生々しさをグイッと胸元に突きつけてくるような田渕のディストーション・ギターは相変わらず唯一無二。そしてandymoriのふたりはとにかく全力投球だった。熱くてカッコよかった。
最後、ドラムのキックの音が聞こえなくなるというアクシデントはあったものの、初めてとは思えないようないいライヴでした。
本人によれば、S×O×Uは前日「サラダも食べれないくらい」緊張したらしい。
「食べれる」「食べれない」ではなくて、「何を」食べれるかで緊張の度合いが細かく決まっているんだと思います。この人の場合。(松村)