毛皮のマリーズ、メジャーデビュー

毛皮のマリーズ、メジャーデビュー

既にニュースで報じられているように、毛皮のマリーズのメジャーデビューが決定。4月21日にコロムビアからアルバム『毛皮のマリーズ』をリリースする。 昨年のCOUNT DOWN JAPANのステージで、「僕が大好きなアーティストがいたレコード会社からレコードを出します」と志磨はほのめかしていた。それが本日深夜0時に発表された。

そのCOUNT DOWNのトリで、ビークルでもライムスターでもなく、毛皮のマリーズを観るために集まったフェスのリスナーに対して、彼は「マニアックな諸君、こんばんは。あなた方マイノリティのみなさんを大歓迎します」「あなた方が正しいということを証明してみせます」と言った。アンダーグラウンドに見られがちだが、彼は本気でロックンロールをなんとかしようと思っている。
ヒロトはかつて、勉強もスポーツも恋愛も全てに×がついた人間にもロックンロールが残されてるんだ、「ロックンロールには人類最後の可能性があるんだ」と語っていた。毛皮のマリーズも、そんな可能性に全身全霊で飛び込もうとしている。ニュースに抜粋されている志磨のコメントを読んでほしい。

メジャーデビュー1stアルバム『毛皮のマリーズ』は、その名の通り、毛皮のマリーズの集大成的作品である。と同時に、これから彼らが歩いていくだろう道標みたいな作品でもある。 NYドールズも、グラムも、パンクも、サイケデリックも、黒っぽいR&Bもある。でも、RCサクセション、ブルーハーツ、イエローモンキーといった、日本のミュージシャンへのリスペクトが随所に感じられるのはこれまでにはなかったことだ。ヒロTの歌うミッシェル・ポルナレフばりの、痛くてせつないラヴ・ソング“すてきなモリー”は、個人的にかなりツボ。
ファースト・インパクトやコンセプトではなく、歌が直接的に入ってくる王道のロックンロール・アルバムだと思う。
インタヴューするのが楽しみでしょうがない。(井上)
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