DIR EN GREY、THE UNWAVERING FACT OF TOMMORROW TOUR2010開始。７月20・21日の東京公演まで待ちきれず、ファンクラブ限定のコースト２日目を観せてもらった。

いやあカッコいい！
そして、むちゃくちゃ楽しい！

武道館はもちろん、前回のコーストも、口が裂けても楽しいなんて言っては罰が当たるような、怪物に睨まれて身動ぎもできないような、生きるか死ぬかのダイナミックな緊張感があった。もちろん、今日も破格に重厚でスリリング、ロック叙事詩みたいなスケール感はあったが、なんというか手放しで音楽を楽しめた。
楽曲の多彩さも、時に凶器のような時に慈雨のようなサウンドも、緊縛の末の圧倒的な解放感も、のびのびと体感できたというか。

世界が変わったわけではもちろん、ない。
UROBOROSで徹底的に、世界の闇との聖戦を繰り広げた彼らは、今ちょっとだけ風通しのよい場所に立っているのかもしれない。

ツアー・タイトルに今の５人の空気がしっかりと詰まっている、とライヴを見て深く納得した。
(井上)