今日は校了ど真ん中を抜け出して、吉祥寺でSEBASTIAN X(セバスチャン エックス)のワンマンへ。

すでにライヴハウス周辺では名前をよく聞く彼らだけど、実際にステージを観たのは初めて。ギターレスでキーボードを擁する４人編成、しかも女性ヴォーカルってことで、わりとキラキラしたニューウェーヴな感じかなと勝手に思ってたんだけど、めちゃくちゃパワフルなステージングだった。

バンドの世界観の核になっているのは、ハンドマイクで、腕振り回して歌いまくる、ヴォーカルの永原真夏の歌詞とメロディ。日常の暮らしに心ときめくファンタジーを見つけていくような、文系ガーリーな歌詞と、音節を区切ってはっきりと歌い上げるメロディはキラッキラにポップ。それが、ものっすごいエネルギーでガンガン迫ってくる。

あの、ご本人は非常にキュートな方なので誤解を生むのは嫌なんだけど、どうしても思った。ステージでガンガンに盛り上げていく佇まいが、怒髪天の増子さんになんかちょっとだけ似ている。つまり、それくらいインパクトがあるんです。

で、今日は初ワンマンということもあって、後半に「しっとりした」曲をいくつかやった。それが、すこぶるいい感じだった。演奏や歌がめちゃくちゃ上手いとか、そういうバンドでは決してないんだけど、普遍的なポップに通じるものをしっかり持っている。それがすごく見えたような気がした。(松村)