ROCK IN JAPAN増刊号について
2011.09.15 01:17
もう手に取っていただけたでしょうか、今年のROCK IN JAPAN増刊号。
もちろんライヴレポートもがっつり読んでもらいたいんだけど、今年のポイントは、個人的に写真だと思っている。写真というか、そこに写っている魂みたいなもん。魂っていうか、意志かな。
これは編集後記にも書いたのだけれど、ライヴ写真からバックステージでのポートレートまで、すべてのアーティストがすごくいい目をしている。いま、ここで音を鳴らすことの喜びと決意が、目を爛々と輝かせている、のだと思う。それはやはり、「いま」が2011年で、「ここ」がひたちなかだったからだ。
そして(勢い任せに話を広げるけど)、その喜びと決意というのは、そのままロック、音楽の本質的な存在意義につながるものだ。今年のROCK IN
JAPANはそれを問い直すような3日間だったのだと思う。そんなシリアスな命題を、歓喜と興奮に満ちたお祭りとして表現できるのは、音楽だけだ。なんで僕たちは音楽を聴くのか、音楽を愛するのか、音楽に救われるのか、その答えが、増刊号に載っているアーティストの目には透けて見える気がする。
大げさでもなんでもなくて、それぐらいの思いを、今年のROCK IN
JAPAN増刊号には刻みつけることができた、と手前味噌ながら実感しております。あの場所にいた人も、残念ながらいなかった人も、ロックを愛する人すべてに見てほしい、と思っています。よろしくお願いします。表紙に銘打った「永久保存版」の意味が、やっぱり今年はちょっと違うと思います。(小川)