ねごと、「起死回生」のツアー・ファイナル!@SHIBUYA-AX
2012.05.13 01:42
シングル『sharp#』リリース後のツアーファイナルにして、これまでで最大規模のワンマンライヴである今日のSHIBUYA-AX公演。
このツアーは、ねごとにとって試練であり、かつてなく大きな覚悟が必要だ、というのがわかっていたから、観る立場の私も開演前は今までになく緊張したし、また楽しみにしていたツアーだった。
若手バンドとしては一段飛ばしのようなスピードで、順調に成長してるねごと。
だけど、以前『JAPAN』で『sharp#』の完成インタヴューをした時、実はここ半年間はライヴが思い通りにいかないことも多く、葛藤したり大きな壁にぶちあたっているということを素直に話してくれた。
だから“sharp#”=半音上げ、と名付けられた新曲は、「半歩ずつでいいから、目指すべき場所に上がっていきたい」という4人の切実な願いの結晶であり、その強い思いがこの曲をかつてなくストレートでアッパーなロックチューンにしたのだと思う。
ブログや終演後の関係者挨拶の時に、幸子は今回のツアーを「起死回生のツアー」だと言っていた。
そして結果的に、そういうバンドの決意が伝わってくるライヴだったと思う。
アンサンブルや歌に関しては完璧とは言えないところもあったけど、とにかくメンバーの放つ情熱が半端じゃなかった!
洗練されたプロジェクションマッピングの演出と共に披露された“sharp#”はかっこよかったし、大きな歓声がおきた“メルシールー”が、赤坂BLITZワンマンの時よりずっと「みんなの歌」として定着していたのも感慨深かった。
序盤から感極まりながら「いつもの5倍くらい緊張してる」と言っていた瑞紀の思いも、
佑が涙しつつも力強く語った「武道館とかアリーナとか、NANO-MUGENのような温かいフェスもやりたい。そこまで上がっていくから!」という宣言も、
「このツアーで一筋のひかりが見えた」と終盤に言っていた幸子の言葉も、
ペロティチョコとガルボをドラムセットの横に置いたりして、始終ぶっとんだ天然キャラで会場を笑わせる小夜子が、実は音楽面でも精神面でも人一倍メンバーを支えているということも、
なんだかあらゆることが感動的だった。
興奮してながながとしたブログになってしまったけど、とにかくねごとのこれからに期待!
終演後のメンバーはご覧のとおりいい笑顔です!(福島)