吉井和哉@武道館で放たれた新曲”HEARTS”、最強にして美しい!
2012.11.29 00:29
まるで何かが生まれ変わる儀式を見ているような、厳粛でいてまぶしく力強いライヴだった。まさに心が洗われるみたいな――。ツアー「.HEARTS」中盤の東京公演、武道館2デイズ初日。ソロの最初のシングル“TALI”からベスト盤に収録される“HEARTS”まで、全キャリアの心臓部を剥き出しながらも、重くなく、健全なブルース~ロックとして鳴っているところが素晴らしい!
「10年かかってできたオリジナルアルバム」だと、来年リリースされるベスト盤『18』のことを表現していた。まだ聴いてはいないが、今日のライヴを見た人はきっとその言葉に深くうなづけたと思う。
もうあの場所には、あの時には戻れないんだ、というせつなさを身震いするほど噛みしめながら、それでも、次の場所に飛び立つんだ、と心を強く奮い立たせてくれる吉井和哉のロック。10年前も、今も、そしてきっとこれからも、最高にリアルで強くて美しい。
新曲“HEARTS”、内田けんじ監督による最新短編作『点描のしくみ "Queen of
Hearts"』(吉井和哉も初主演)の主題歌として、こちらでも聴けます。この曲、本当に傑作です!(井上)