「18歳で東京に出てきて、家出みたいな気持でやってて、でもこの九段下が僕の家です」みたいな話をMCでしていたのも印象的だった。
彼自身のキャリアや歴史が刻まれた聖地でもあり、たくさんキズが刻まれた大黒柱のような、大切な場所である。そういえば、吉井和哉のライヴを恒例の年末以外で見るのはちょっと久しぶりだ。
後半、ステージの端から端まで走りぬけながら、途中、床に設置してある照明の覆い（セロファンみたいな色がついている部分）を取りあげて、顔に透かしたり、あおいだりして、また戻していた。そんな悪戯っ子な部分が見れるのもこの場所ならではだろう。
THE YELLOW MONKEY20周年企画として発売された『TLUE MIND “NAKED”』の武道館の映像を観た人は、そういうやんちゃさはまったく変わってないなあ、と思ったのでは。
ちなみにその当時のライヴや楽屋の様子を一冊に収めた別冊付録「THE YELLOW MONKEY“NAKED”」が今月発売のJAPANには付いています。書店にあるのは明日まで！　まだ観てない方はチェックしてみてください。

１月リリースのベストアルバムのタイトル『18』。18歳で東京に出てきた彼の、新しい出発なのだろう。ミニアルバムを入れると８枚目。１０月８日という誕生日。２月から始まる新たなツアー「GOOD BY YOSHII KAZUYA」のファイナルは、５月18日福島だ。
生と死を、今までよりもさらに濃密に感じさせながらも、まっさらで開かれたロックとして鳴っている今回のライヴを観ると、この先も楽しみでしょうがない。ツアーはまだまだ続く。
そして12月31日はカウントダウン・ジャパンに出演！

書きたいことは山程あるが、ツアー中なのでまた今度。RO69ライヴレポートも掲載するのでチェックして下さい。（井上）