うわぁ、すっごいもん観た!!
MIYAVIのカリスマ性とチャーミングな魅力が全開だった、今日の「Tour 2012 "GANRYU"」ファイナル、東京渋谷O-EAST公演。

11月にリリースしたVS（対戦型コラボレーション）アルバム『SAMURAI SESSIONS vol.1』をひっさげたツアーであり、
今日はMIYAVIとドラム・BOBOの二人によるパフォーマンスのみならず、スペシャルゲストとして、アルバムにも参加したH ZETT M、沖仁、亀田誠治＆坂本美雨もステージに登場。
どれもスペシャルなコラボで、白熱のセッションにはめちゃくちゃ興奮させられた。

鍵盤×MIYAVIのギターがとにかくファニーでキュートだったH ZETT Mとのステージ。
沖仁のフラメンコギターの溢れ出る熱気と色気と、対照的に超ソリッドなMIYAVIのギターとの真剣勝負は、半端なくスリリングで絶妙なハーモニーが爆発！
いやあ、かっこよかった。

アンコールで登場した亀田誠治＆坂本美雨との"祈りを"の、温かな美しさも良かった。

アルバム『SAMURAI SESSIONS vol.1』は、単に他のミュージシャンとコラボする音楽的な探究心のみならず、震災後の混沌とした世界への憤りと、そんな世界の中で音楽は一体何が出来るのか、というMIYAVIのメッセージに満ちたアルバムだった。
そしてそのメッセージは今日のライヴでも繰り返し投げかけられたし、「ひとつになろう」「明るい未来を作ろう」「音楽で世界を幸せにしよう」というMIYAVIの熱い意思に全編が貫かれていた。
今のシーンにはあまりいない、「オラオラ」で「俺様」なキャラが面白いのだが、表現者としてのMIYAVIは決してエゴイスティックではなく、誰よりも音楽や他の音楽家、そしてリスナーに対して真摯な人だと感じた。
超絶ギタープレイのみならず、彼の発するそういった熱い思いがあるからこそ、KREVAや細美武士をはじめ素晴らしいアーティストが多数参加したコラボアルバムをまとめあげ、今日のようにライヴでオーディエンスを熱狂させられるのだと思う。本当にユニークな存在だ。
MIYAVIのライヴは女子だけじゃなくて、男子(しかも年齢問わず)も大興奮でキャーキャー言っているのだが、その憧れられる理由もよくわかる。

「俺は音楽でおまえらをぶった切って、抱きしめたいと思ってるわけよ」のひとことには痺れた。(福島)