さよなら、また今度ねのアルバム発売ワンマンを観た!
2013.09.30 00:00
今日は下北沢シェルターでさよなら、また今度ねのワンマンライヴへ。
結論から言うと、やっぱりこんなバンド見たことねえよ、と思わされるすげえライヴだった。
シェルターはソールドアウトで、すごい熱気。
でも「暴れるぞー!」とか「歌うぞ―!」とか、そういう構え方じゃなくて、未知のグルーヴに対する未知の盛り上がり方を考えながら観るような、ちょっとしたモヤモヤ感があるのが実に「さよ今」らしいと思った。
彼らの最新アルバム『P.S.メモリーカード』は、これまで聴いたことのないような種類のポップ・アルバムで、海外のインディバンドの方法論と近いんだけど、それをこいつらだけの生理感覚で鳴らした傑作だ。まだ聴いたことのない人がほとんどだと思うけど、ぜひチェックしてみてほしい。
それで、今日の1時間15分のライヴで、そのポップ・ワールドが十分に表現できていたかというと、まだ微妙だったと思う。音源のサウンドクオリティが異様に高いこともあるけれど、ライヴでの盛り上げという点に直結するところまでは、これから磨き上がっていくんだろうと思った。でも、これまで寸劇とか4人の内輪なグルーヴ(それはそれで面白いんだけど)を推進力にしていたライヴから、楽曲のポテンシャルをフルに花開かせるライヴへ、大きな一歩を踏み出したワンマンだった。
そういう意味では、メンバー4人もかつてなく緊張してるライヴだったから、菅原はもっとスベらずにMCできるはずだとか、佐伯の可愛さはもっと発揮されてもいいだろうとか、渋谷はもっといじられたほうが輝くとか、菊地は無駄にクールだったなとか、あれこれ思ってしまうライヴでもあった(笑)。そのあたりは、こいつら、まだまだポテンシャルあるよ!と言っておきたい。
今月公開されたPVも必見なのでぜひチェックを。
あと、写真は発売中のbridgeの取材で撮ったオフショット。インタヴュー載ってます。(松村)