PUSHIM@Zepp Tokyoに行ってきました

PUSHIM@Zepp Tokyoに行ってきました

レゲエ・シーンを代表する女性シンガー、産休明けとなる約3年ぶりの全国ツアー。

女王の復帰を待ち焦がれる満員の場内は、開演前から相当な熱気。
しかしながら、まずは1曲目に、再始動に向けてのテーマ曲ともいえる
スロー・ナンバーの「Good Moning Jamaica」を歌い、意図的に場内をクールダウン。
まずは決意表明と、レゲエという音楽のもつ真摯さを確認し、
そこから2曲目以降、上がる曲の連発で、場内を即座に熱狂の渦に戻していく力技など、
冒頭から流石の試合巧者ぶりを見せる。

全体的に陽性なムードを大事にしながらも、
曲によっては、その意味を正確に伝えていこうとする丁寧なステージ。
震災の影響やマスコミ報道の在り方について、正面からシリアスな意見を語り
「それでも私は希望を持っている」と確認して入ったゴスペル風ナンバー「I Prey」。
一方、ファンキーな「Make a pose」のインタ―プレイでは、
「自信のあるポーズを見せて」と呼びかけ、自分やバンド・メンバーだけでなく、
挙手したお客さんひとりひとりに“決めポーズ”を披露してもらうなど、
“強くあろうとする意志”を、さまざまな形で提示していく。

アンコールの最後、バンドメンバー全員がはけた後、
なんとお子さんを抱きかかえて、一人でステージに戻り
アカペラで子守唄を歌って終演、という流れも心憎かった。

写真はZeppから見た有明方面の夜景。
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