週末はカルヴィン・ハリスとロビー・ウィリアムス@Apple Music Festival 10を観てきました♪

★9月18日のエルトン・ジョンからスタートした「Apple Music Festival 10」だが、

今年は本イベントの”10周年記念”ということもあり、ラインナップがすごいことになっている。

エルトン・ジョンの初日以降もThe 1975、アリシア・キーズと続き、
この後もカルヴィン・ハリスやロビー・ウィリアムス(元テイク・ザット)やブリトニー・スピアーズ(UKライブは何年ぶり?)など、
普段は「キャパ万単位」のスタジアムでライブをしている国際的なスーパー・スターをわずか2000~3000人クラスの会場(@ラウンドハウス)で連日観れるイベントなんてこのフェスぐらいのものだろう♪♪♪

というわけで〆切明けの週末は、
現世界のダンス・ミュージック・シーンを代表するEDMプロデューサー&DJ=カルヴィン・ハリス(スコットランド出身)と、
ライブ当日、人気TV番組『X Factor』のオンエア中に「3年ぶりの新作リリース!!!」が発表された英国の国民的スター=ロビー・ウィリアムスを観てきました。

(1)まずは9月23日(金)に観たカルヴィン・ハリスから。


カルヴィン・ハリスといえば、日本では「テイラー・スウィフトの元カレ」としての知名度のほうが先行しているかもですが、

欧米ではリアーナやケイティ・ペリー、ファレル・ウィリアムス等と交友関係&コラボの経験を持つ超売れっ子&優秀なEDMプロデューサーであり、
フォーブス誌が毎年発表する「DJ長者番付リスト」でも2014年から2年連続で1位!!!
(14年の稼ぎは1年で約70億円!この数字はJay Zやカニエ・ウェストを上回る)。
「現世界で最も稼ぐDJ」としても有名。
更にはエンポリオ・アルマーニのイメージ・モデルに抜擢されたりするルックス(デビュー以前はひょろひょろナード体型のマークス&スペンサーの店員だったが、今のスポーツ選手並みの肉体美はデビュー後ひたすらジムに通って造り上げたものらしい)等もあり、
最近はジェニファー・ロペスとの交際も囁かれているほど、女性にモテモテの”リア充”の典型みたいな人。

当日のライヴのオーディエンスも、そんなカルヴィンにアツい憧れの眼差しを向け、手を差し伸ばし、
彼が曲間に「ハーイ! ロンドン、今日の気分はどう?」等のMCを入れる度に
連れの彼氏もそっちのけでぎゃあああ~~~っ!!!っと黄色い声をあげる「20代のギャル系女子」が99.9%。
当日のセトリも”This Is What You Came For(feat. リアーナ)"や”I Need Your Love(feat. エリー・ゴールディング)”など、
ここ数年の世界中のダンス・シーンを独占したメガ・ヒット曲&アンセムがてんこ盛り。

三角形の祭壇みたいなDJブースの周りから噴き出す火柱やスモーク・マシーン等のド派手な演出(ロック・バンドのライヴみたい)、
ステージ上のパフォーマーにスポット・ライトを当てるのではなく、
ステージ後部から”客席に向かって”ひっきりなしに放射される、どサイケなグラフィックやストロボやレーザー・ライト、
そしてもちろん1曲目からラスト曲までボルテージMAXの場内の熱狂ぶりなど、
まるで90sのレイヴ会場にタイムスリップしたような90分だった(当日はファットボーイ・スリムの”Eat Sleep Rave Repeat”のカバーも)。

いわゆる「EDM系アクト」のライヴを観るのは初めてだったのだが、ここまで90sレイヴと深くリンクしていたなんて!
今のEDMが90sレイヴと唯一違うのは「明日のことなんか知るか! Eをキメて翌朝まで踊りまくるんだ!」的な90sレイヴの刹那なアンダーグラウンド・ノリではなく、
「週末はクラブで目いっぱい遊びまくるけど、月曜日になったらきっちりシラフで仕事に行く」的な非常に健全なノリに変わった、という点かも。
で、こういう健全かつ高性能なダンス・ヒットの量産センスが昨今のアメリカや日本のiPhone世代にEDMがやたら受けている理由のひとつなのかも。
とにかく色んな意味で「昨今のEDMブーム」を改めて考え直させられるライヴだった。

(2)続く9月25日(日)に観たのが、英国のジャニーズとも呼ぶべき英アイドル・ポップの帝王=ロビー・ウィリアムスの最新ライヴ。


ロビー・ウィリアムスといえば、
テイク・ザット時代からオアシスのギャラガー兄弟とつるんだりケンカしたり→人気絶頂のテイク・ザットからイチ早く脱退&ソロに転向!!!
という調子でロック系人種との交友が深い”脱アイドル志向”の人でもあったが、

この日のライヴでも”通常のアイドルとは一味違う”ロビーのエキセントリックなエンタメ資質”がフル全開!!!

テイク・ザットの大ヒット・バラード”Back For Good”がなんとパンク・バージョン(!)で演奏されたり、
スタンダード・ジャズのカバーが唐突にブラス・セクション入りで登場したり、
”Kids”のイントロではツェッペリンの”胸いっぱいの愛を”(!)をいきなり挿入したり、
2000年代を象徴するソロ大ヒット曲”Rock DJ”の演奏中は、歌っている最中にふとズボンを客の眼前で降ろし、
あのヤバイ映像で「放送禁止になった」プロモ・ビデオで本人が穿いていた”虎のロゴ入りブリーフ”を開陳したり(冷や汗、、、)。
無論このショック!な事件は翌日、国中のタブロイドの一面を飾った(笑)。

жなお11月4日にリリースされるロビーの最新作『Heavy Entertainment Show』にはエド・シーランをはじめ、
ルーファス・ウェインライト(!)やザ・キラーズのブランドン・フラワーズ(!)等の意外な顔ぶれもコラボしている、という。

жあ、それと来年「デビュー25周年」を迎えるテイク・ザットのベスト盤用の新曲作りや、
その後の世界ツアーにも「ロビーは参加する予定」だそうです。

というわけで、
2日間とも色んな意味で「アイドル・ポップ」や「EDM」の意外な側面を発見した実り多いライヴ体験だった。

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