ビートルズに勝ったおばあちゃんの歌について一言


昨日、宮嵜さんもブログで書いていた、
Dame(女性版の「サー」の称号)、 Vera Lynnの”We 'll Meet Again”。

この御歳92歳の「生粋のイースト・エンダー/コックニー」の女性歌手ヴェラ・リンによる代表曲について、今日は少々ご紹介。

もともとは、第二次世界大戦中に「戦地へ向かう夫や恋人に対し、私達はいつかきっとまた会える/We;ll Meet Again」という悲痛な思いを綴った、
いわば反戦歌。

しかし、戦時中の英国でこの曲が大ヒットしたこともあり、今や終戦記念日パレードやパーティーなどで、
”国粋ムード”を盛り上げる場では必ず登場する定番歌になってしまった。

そもそも英国の終戦記念日がなぜVJ Day(Victory over Japan dayの略)なのか?
だって第二次大戦中に英国を空襲したのは日本ではなく、ドイツ空軍だったわけでしょう。
納得できないし、考えれば考えるほど不快。
英国人との会話でこの件が出るたびに、よく大口論にもなる。

筆者のような在英日本人にとっては、聞くたびに何か後味の悪~いものが残る歌になってしまった。

つくづく残念だ。
この歌自体は、そんな”国粋ムード”を煽るための歌じゃないのに、、、。
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