コメディアンは何故「鬱病」が多いのか?

コメディアンは何故「鬱病」が多いのか?

★今週末のThe Sunday Times Magazineのカヴァー・ストーリーは、
ご覧のとおりジョン・クリーズ(モンティ・パイソン)の最新語録。

ご存知、「英中産階級」特有の悪癖の全て(例:プライドが世界一高く、気難しい。
表向きにはリベラリズムや急進主義を奨励するくせに、本音はウルトラ伝統主義。
階級システムを否定しながらも、いざとなると自分より下の階級層を徹底的に見下す。
自分の弱味や取り乱した姿を他人に見せたくないあまり鬱憤を溜め込み、それがある日いきなり狂ったように爆発するetc)を、

情け容赦ない毒/ウィットで「自虐ユーモア」に昇華させた「笑い」の天才。

筆者の「ヒーロー」の一人でもあります♪


同時に、この知的&エキセントリックな典型的英国紳士=ジョン・クリーズは、超コントロール・フリーク&神経症の母を持ち、
幼少の頃からケンブリッジ大生時代を経て長年の「鬱病発作(女性恐怖症もかなり入ってるな)」に悩まされてきた人でもある(離婚経験も3回)。

クリーズに限らず、ピーター・セラーズやチャップリン、スティーヴン・フライ等コメディアンのバイオ本を読んでいてよく気付くのは、
「自身の鬱病期と闘った」エピソードが必ずと言っていいほど出てくる点。

鬱病って他人に「笑い」を提供しようとする人の宿命/特徴のひとつなのかも、、、。
そういえば自分も落ち込んでいる時ほど、それを跳ね除けたいがあまり、
わざと明朗に振舞って「ピエロ」の振りをしたり、
ヤケ「笑い」に換えてバランスをとろうとする。
悲しければ悲しいほど、悲しい音楽ではなく、バカバカしいほど能天気な音楽を聴きたくなる。
皆さんも、そういうことよくありません?

もしかして「笑っているときの自分」のほうが、人間としてむしろ不健康な状態なのかも、、、なんて(苦笑)。


★因みに、この最新インタヴューの見出しは「John Cleese opens up about his three ex-wives, costly divorces and his neurotic mother」。

相変わらずドぎつい(笑)。
早く読みたい!

テープ起こし&原稿漬けのコレポンには当分そんな時間もないけど。
児島由紀子の「ロンドン通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする