BRIT Awards授賞式パフォーマンス・ハイライト/ロンドン現地レポ、その3


★今年のBRIT Awards受賞式は、TV放映(英国内では当日ITV1でフル中継された)を意識してか、
かつてないほど華やか&視覚的に凝った演出が施されている!!!!!!
というのが最も印象に残ったことだった。

☆まず今年のBRITで2冠(!)を達成したエミリー・サンデーに「最優秀アルバム賞」を手渡したプレゼンターは、
なんとあのブライアン・フェリー(元ロキシー・ミュージック)だったし、
セレモニーのトリを飾った彼女のライヴ・パフォーマンスはフル・オーケストラ+数十人編成のゴスペル合唱団!!!という豪華さ。
当日のエミリーは”Clown”や”Next To Me”等のメドレーを披露。
力強さの中にもやや陰りが宿る彼女のエモーショナルな歌声は、まさに今年のBRITの主役にふさわしいパフォーマンスだった。

☆さらに当日驚いたのは、今年の「最優秀ブリティッシュ・グループ賞」を受賞したマムフォード・アンド・サンズのライヴ。
彼らが登場した途端まるでアイドル・バンドみたいなティーン女子の嬌声が一斉にあがり、
広いO2アリーナを揺るがすようなティーン女子の嬌声は彼らが”I Will Wait”を演奏し終わるまでとうとう鳴り止まない!!!
これにはマジで仰天しました。
「アメリカでの女子人気が凄い!」との噂は以前から聞いてはいたが、まさか母国UKでもこれほどだったとは、、、。
あのネオ・フォーク&ネオ・カントリーっぽい激渋な音楽性からはとても想像できない光景だったので、
良い意味で心底ショック(笑)。

☆もうひとつUK中のメディアを騒がせたのが、
現英米で飛ぶ鳥を落とす勢いのグローバル・スター=ワン・ダイレクションとテイラー・スウィフトの出演パフォーマンス。

(1)この日のテイラーは、まるで「別れたばかりの元カレ(ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズ。当日の授賞式にも出席)へのあてつけ」のような内容の歌詞を持つ”I Knew You Are Trouble"を歌い、
純白のウェディング・ドレスっぽいマキシから→オトナの女を強調するような黒のセクシーなドレスへ、
というドラマティックな衣装替え演出も相まり、翌日からUK中の話題を独占!!!!!!!

(2)一方、今年の「最優秀グローバル・サクセス賞」をゲットしたワン・ダイレクションは、
”One Way Or Onother / Teenage Kicks”のマッシュアップ(現UKでもチャリティ・シングルとして大ヒット中)、
という意外な選曲でのパフォーマンス。
ブロンディのカバーは彼らのポップ志向とも合致するし何となく判ったけど、
あのジ・アンダートーンズのカバーにはびっくりしたなぁ、、、。
アンダートーンズといえば、70s後期のUKに登場したパワー・ポップ勢の中でもよっぽどの「通」じゃないと知らない隠れカルト・ヒーロー。
まさか彼らがこんなバンドを知っていたなんて、正直すごく意外だった。

★というわけで、続きの現地レポは4月1日発売のRockin'on次号でもばっちりフォローするつもりです。
乞うご期待!!!

授賞式の模様が下記のチャンネルでテレビ放送されます。

番組名:「ブリットアウォーズ授賞式 2013」
放送日時:3月30日(土)20:00〜22:00
放送チャンネル:Dlife(BS258)
出演:高樹千佳子 山崎洋一郎

視聴方法については以下のサイトでご確認ください。
http://www.dlife.jp

All pics by Pete Mariner
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