アラン・マッギー、マイブラの”You Made Me Realise”はソニック・ユースへの冗談めいたオマージュだった

アラン・マッギー、マイブラの”You Made Me Realise”はソニック・ユースへの冗談めいたオマージュだった

★オアシス、プライマル・スクリーム、マイブラ、ジーザス・アンド・メアリー・チェーンetc,
「80s~90sの英インディーズ黄金期」を創ったバンドたちの知られざる逸話がバンバン出てくるアラン・マッギー(クリエイション・レコーズ創立者)の回想記『Creation Stories』。

ここUKでは11月7日に発売されたのですが、

つい先日英XFMラジオの取材に応えたアラン・マッギーは、
80s後期のマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの代表曲”You Made Me Realise”の制作秘話についても語っている。
以下がマッギーの発言の抜粋。

「あの曲(88年にリリースされたEPのリード・トラック“You Made Me Realise”)は、
ケヴィン(・シールズ)としては当初EPの5曲目として収録するつもりだったんだよ。
当時のケヴィンが好きだったソニック・ユースの冗談めいたパクリ、オマージュから始まった曲だったからね。

彼ら(マイブラ)自身としては“Cigarette In Your Bed”をEPのリード・トラックにしたがってたんだ。
でも俺としては“You Made Me Realise”のほうが断然イイ!と思ったから、
いや絶対こっちのほうがリード・トラックにふさわしいよ!って彼らを説得したんだ。

マイブラ側としては“You Made Me~”のほうは「ふざけたジョークで始まった曲だから」ってことで躊躇してたようなんだけど、
最高のアートっていうのは、しばしば“最高のジョーク”から生まれりたりするものだからね」

マッギーは更に、
「あのEPの制作&レコーディングは友達(プライマル)のスタジオを借りて行われたから、
わずか£1000(約16万円)の制作費で済んだよ」とも付け加えていた(笑)。

※ちなみに、マイブラの91年の『Loveless』は、
違うスタジオで19回以上の録音セッション+2年以上の歳月をかけて制作されたため£250,000(約4千万円!)の制作費がかかった、らしい。
児島由紀子の「ロンドン通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする