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    wacci"羽田空港" と「空港」ソングの名曲について

    wacci"羽田空港" と「空港」ソングの名曲について

    今日はwacciをまず観る。

    最新シングル"東京"が、数ある「東京」ソングにおいても出色である、という話はこのブログでもJAPAN誌面でも書いてますが、wacciにはさらに「空港」ソング(なんてジャンルがあるのかどうかは知らないが)の名曲がある。
    "羽田空港"です。
    今日やってくれた。むちゃくちゃよかった。

    なんていう話を書きながら、心に浮かんでいる空港ソングは究極的には2曲ありまして、ひとつは平松愛理"青春のアルバム"、もうひとつは広瀬香美"日付変更線"。
    wacci"羽田空港"はそこに比肩する曲。
    こういうバラードはとにかく、「後悔」していないといけない。
    この3曲はとても美しく後悔している。
    もちろんセンチメンタルに、しかし確信をもって後悔している。
    そのはっきりとした筆致、あるいは自身の中にある情景を毅然と見つめ、他者のための物語にする客観性。
    それはつまり、自身が物語に浸りながらも、それこそ、まるで羽田空港を飛び立つジャンボ機の窓から猛烈な勢いで過ぎ去りゆく東京をなすがままに見下ろしているときの気分のような、非情な運命に泣き叫びながらも同時に「不可抗力」をすうーっと受け入れていくときの哀しみのような、深く相反する体験のことである。

    ーーいや、そんなことねえか。
    変に熱くなりましたが、それぞれに僕の人生の景色になっている名曲です。
    興味のある方は絶対聴いてください。
    そういう曲はほかにもあるので、機会があればまた書きます。

    これから水野良樹(いきものがかり)、初のソロライヴ。
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