ここにきて、MAXの到達点を迎えている表現者吉川晃司の、その到達点にあるキレと冴えを見せつける圧倒的なパフォーマンスだった。
『WILD LIPS』は80年代的なビートが意図して鳴らされたアルバムだったが、このツアーに懐古的モードはゼロだ。
かつてのナンバーも、今の吉川の爆発力を導くための導火線として機能している。
そしてそんな観点で選曲されているのだろうと思う。
また、脇を固める相変わらず鉄壁のバンド(ちなみに、このツアー、ギターは生形真一、ベースはウエノコウジです)のグルーヴもまた極めて今であり、ダンスビートの考え方も極めて2016年的。
今だからこそ最強の吉川晃司を120%堪能することができる。
つまり、もう言うことはありませんです、はい。
吉川晃司は今こそ文句なく最高だ。
僕は長年のファンだが、本気でそう感じる。
えらいツアーになりそうだ。