ふくろうず@恵比寿リキッドルーム、愛嬌があるポップスを堪能する

ふくろうず@恵比寿リキッドルーム、愛嬌があるポップスを堪能する

ローファイなサウンドもいいが、ただそれだけのローファイバンドではない。
シンセをフィーチャーしたエレクトロポップでもあるが、やはりそれだけのバンドでもない。
ローファイの上にエレクトロの層が乗り、そのまた上にコケティッシュでアヴァンギャルドなメロと歌とファズの効いたギターが重ねられる(ファズじゃなかったらごめんなさい)。
そんな意味では、感性とセンスの鋭さが何よりの魅力であるふくろうずだが、今日はツアー最終日ということもあり、タフで筋肉質なパフォーマンスが仕上がっていた。
楽しかった。ひと言で言うなら、ライヴバンドそのものだった。

そこからも繋がるけれど、繊細なポップセンスを散りばめた音楽でありながら、演奏には音源を「いかに完璧に再現するか」といった神経質なところがないのが面白い。
そこが素晴らしい。
だからといって演奏がラフだという意味ではない。
ライヴではライヴでの完成図をしっかりと持っていて、その理想に向かって誠実に楽しんでいる、という印象。
だから、その見せ方はとてもフレンドリーで、どこかツッコミどころもあって、何より愛嬌がある。
内田万里の奔放な振る舞いもたまらなくキュートで、一度のライヴで何度もうまみを味わわせてもらった。

写真の最新ミニアルバムの収録楽曲がやはりひときわよかった。
リードトラックを貼っておきます。
”テレフォン No.1”
作詞:内田万里 作曲:内田万里
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