DIR EN GREY、最新の姿を観た

DIR EN GREY、最新の姿を観た

DIR EN GREYのライヴは毎回、印象が違う。
バンドの印象も、楽曲の印象も、音楽の残り方も違う。
あくまで個人的な解釈ではあるが、今日は特にそう感じた。
長尺の楽曲を集めたセットリストが単純に新鮮だった、ということもあるが、それ以上に、久しぶりに聴いた楽曲のひとつひとつにえぐられ、引き出される感情が全然違うという感じだ。
ただ言うまでもなく、それが毎回衝撃的な体験であることは一貫している。
DIR EN GREYのライヴについて考えるとき、その1点は絶対に変わらない。

前回DIR EN GREYを観たのは同じくスタジオコーストで、今年の5月、ツアーファイナルだった。
その後、扁桃炎を押してステージに立ち続けた京が入院したという報せも駆け巡ったが、壮絶で凄まじいライヴだった。
しかし、今日のDIR EN GREYはまた姿を変え、また最新のかたちに進化していた。
どこか、音と戯れているような印象というか。
軽やかというわけではなく、無邪気というわけでもなく、音楽にこれまで以上にフラットに、感情の赴くままに向き合えている。そんな印象を受けた。
アンコールの最後、京は満員のオーディエンスとコミュニケートし、笑顔を浮かべていた。

早く次のDIR EN GREYが観たい。心の底からそう思う。
それもいつものことだが、今日は特にそう思う。
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